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安全な作業環境

安全な作業環境とは、労働者が仕事を行う上で身体的に安全が保たれ、事故等のリスクが最小限に抑えられた環境を指します。
働くうえでやりがいも大切ですが、作業環境が要因でさまざまなトラブルに発展する可能性もあります。
実際に起こり得るトラブルを見ていきましょう。

現場の安全管理体制が整っていない

  • 「パレットが無造作に置かれていて、避けようとしたら足が引っかかってしまい転倒してしまった」
  • 「カッターを使用した人が片付けをせず、刃がむき出しの状態で放置されており、気付かず触れて手を切ってしまった」
  • 「ヘルメットがなかったので、そのまま作業をしていたら落下物が頭にあたってしまい大怪我をした」
  • 「機械を使い作業していたところ定期点検がされておらず、錆びつき等の理由で作業着の巻き込みが生じ、大事には至らなかったが長期休むことを余儀なくされた」
4つ程例を挙げましたが、すべて仕事中に起こったことなので労働災害として扱われます。
明確なルール化がされていなかったり、自己判断で労働災害が生じる場合がとても多くなっております。
「パレットが無造作に置かれていて、避けようとしたら足が引っかかってしまい転倒してしまった」
置き場を設置することで防げる問題です。
パレットは最大何段まで積載してもいいか、等、他にも細かいルールを作ることが大切です。
「カッターを使用した人が片付けをせず、刃がむき出しの状態で放置されており、気付かず触れて手を切ってしまった」
使用後は必ず使う前の状態にして元の場所に戻すということを全員が行えば防げます。
工具等の特定の置き場を設置すれば、紛失する可能性も低くなります。
「ヘルメットがなかったので、そのまま作業をしていたら落下物が頭にあたってしまい大怪我をした」
こちらも特定の置き場を設置すれば事前に防げる内容です。
また自分を守る為にも、必要なものが不足している場合はそのまま作業を強行しないようにしましょう。
「機械を使い作業していたところ定期点検がされておらず、錆びつき等の理由で作業着の巻き込みが生じ、大事には至らなかったが長期休むことを余儀なくされた」
まず機械等を使用する前に必ず最終点検日や、動作チェックの確認をしてから作業を行うようにしましょう。
機械取り扱いの代表者を決めて、定期点検を怠らないようしっかり管理することも重要です。
作業に慣れていると、ちょっとした変化であっても「大丈夫だろう」と思い込みそのまま作業を続けてしまうこともあるかもしれません。
全て自己判断で行動することは大変危険です。

少しでも「おかしい」、「大丈夫かな」と思ったり、「体が挟まれそうになりヒヤッとした」ことがあれば迷わず現場責任者や担当に伝えましょう。
1人の「気付き」で未然に怪我や災害を防ぐことが可能です。

労働災害は時に命を落としてしまうこともあるので、作業員だけではなく会社全体で問題に取り組むことが大事です。
改善提案や、安全衛生委員会を設けることが推奨されています。

作業環境が整っていれば余計な不安もなくスムーズに作業ができ、効率も上がります。
ヒヤリハット